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悪魔のお気に入りのお店は、駅の近くのビルの食事街にあった。
まだ早いこともあってか、開いてるお店は少ない。
「ここ」
悪魔の声に、きょろきょろしていたあたしは正面を見た。
黒い壁。所々に拳大の穴があいていて、そこからオレンジ色の光が漏れてる。
「‥なんのお店?」
阿部っちがきょとんと看板を見ていった。
入り口にはこじんまりと『Rui』と書いてある。
「ん?コーヒー屋さん」
「喫茶店なの?」
「んまぁ、そんな感じ」
「へぇ~」
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