休日の悪魔

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店内に入ると、オレンジの光の元がすぐに目に飛び込んできた。 フロアの中心に真ん中が透明な太めの柱があり、そこを囲むようにしてカウンターがある。 備え付けの棚にはコーヒー豆がたくさん。 その柱の、透明な部分にミラーボールのようなものがあり、回転してオレンジ色を放っていた。 「‥すご」 思わずこぼした呟きを、悪魔は笑顔で返した。 「いらっしゃいま‥って、マコかよ」 カウンターからひょっこりと顔を出したのは、小麦肌の優男。白いシャツに黒いエプロンをしたかっこいい人だった。
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