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「空いたね、じゃああそこ行こうぜ」
「どこだよ」
「サンドイッチ屋♪」
「は?」
「あそこ」
そう言って悪魔が指さしたのは有名チェーン店のサンドイッチ屋さん。
高めだけど美味しいからあたしも好き。
「んまぁ店内狭いけどね」
「え~てかオレ行ったことないかも」
「高いけど超うめぇぞ」
「高いのかよ。まあいっか、行ってみたいと思ってたんだよね」
「あたしあそこ好き」
ぽつりと言ったあたしの頭に手を乗せて、午後の日を背に不適に笑うのは、まだ悪魔のままだった。
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