事情

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「‥‥っ!」 ‥いや、動くべきだろこの状況。 さっきの別の違和感はべろですか。 唇を舐められて違和感の正体を知ったけど、今だにあたしの躰は動かない。 両手は掴まれることなくあたしの脇に納まっているのに。 成瀬は右肘をあたしの頭の横に突いて、左手はあたしの髪をイジっていた。 「‥‥、」 成瀬の唇がゆっくり動く。 食べられてる、とか思ったあたしは変態か。 ‥いや、きっとまだ、酔ってるんだ。
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