56人が本棚に入れています
本棚に追加
/413ページ
「なんでよ、気はあるんでしょ」
悪魔め。
いちいちしつこい。
あたしは無視を決め込んで胸ポケットの携帯に手を伸ばした。
携帯を開くと、あやからメールが来ていたことを知る。
『先生に保健室にいるって言っといたけど、平気?』
なにが平気なのか気になったけど、とりあえず悪魔に襲われてる、と打ち込んでから思いとどまる。
あやは『(誠といるんでしょ、)平気?』の意味で送ったのかもしれない。
もしそうならあやに心配をかける。
あたしは打ち込んだ文章を消去して、『ありがとう、大丈夫』とだけ打ち込んだメールを送信した。
最初のコメントを投稿しよう!