休日の悪魔

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「それさ、合唱曲とかない?」 あやがトイレから帰ってくるのを視界の端に捕らえる。 うん、今日も威厳漂う王女だ。 「ねぇ、」 いつにも増して食い下がる悪魔に、あたしはちらりと視線をあげて、いつもの流れに持ち込む。 「そろそろ離れてよ。嫌がらせ増えてきた」 そういうと、途端に悪魔は押し黙る。 ‥と言うのもすべてこの、悪魔の対応のせいだ。
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