休日の悪魔

13/53
前へ
/413ページ
次へ
「‥レオ」 阿部っちはチョコの包みを手にしたまま、あたしの顔を凝視した。 見られているあたしはというと、間抜けにも右手を阿部っちの手の下にやって待ちぼうけ。 ‥え、なんだよ。 「‥、なんか着いてる?」 そんなにまじまじと見られても。 目が腐るくらいで利益はないぞ。 「‥や、レオってやっぱ可愛いな」 ‥‥‥‥、 「‥えっ?!」 なにそれ! 「いや、なんだよその反応」 こっちが聞きてえよ! 「なに急に‥っ」 「くす、照れてんの?」 「べ、別に‥」 「レオ、言われ慣れてなさそうだもんなあ~」 「阿部っちの目がおかしいんだってば!」
/413ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加