~第三章~ 暗中模索

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食事が終わって後片付けを済まして、明日のバイトの時間を確認、洗濯は響子がやってくれていた。 その後は、TVをつけてニュースを見ながら時間を潰した。 ニュースを見ていてたのは少しでも情報が欲しかったからだ。 この状況では役に立たない情報でも知識が増えるのは嬉しかった。 そうこうしているうちに時間が過ぎた。もうすぐ8時だ。 電話がかかってくるならもうまもなくだろう、TVを消して携帯電話を睨み付けるようにして待っていると電話が鳴りだした。 やはり、母からの電話は日課のようだ。 鬱陶しいことこの上ないが、日課なら昨日の自分に何か変わったところが無かったか聞けるだろう。 もっとも、記憶を失う前の自分も今と同じように鬱陶しいと思っていたら聞けることもそんなにないだろうが。
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