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画面には星野屋と表示されている。
なんだって牛丼屋から電話が掛かってくるんだ。意味が分からず無視していると留守電に切り替わり切られた。
すぐにまた鳴り始める。表示はまた星野屋だ。また留守電になり切れる。また掛かってくる。
これは出るまで掛け続けられそうだ。
一度、でてみるか。そう決めて通話ボタンを押す。
が、電話の向こうからは慌ただしい音が聞こえるだけで、何も言って来ない。
「……もしもし…もしもし…」
意を決して呼びかけて見たが、返事は無い。
切ろうかな、と思った時電話の向こうで足音が近づいてきて、
｢おい、遅刻だぞ！こっちは忙しいんだ！さっさと来い！｣
そうやって一方的にまくし立てて電話を切られてしまった。
どうやら、自分は星野屋のバイトで、この時間は働いていないといけないらしい。
その推測を裏付けるように部屋の中を見回すと星野屋の制服が吊されていた。
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