うたた寝

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遠い記憶… 「ねぇ!何故、俺は貴女の彼氏なの?」 「え!神様が決めたみたいよ」 悪戯っぽく笑う彼女… 「なんで神様さ、貴女と俺に組み合わせしたのかなぁ…?」 「ん?私じゃ不服なの?」 「どうかなぁ…」 お返しに笑って見る… 「じゃあさ、なんで私は君の彼女なの?」 「神様が決めたんだ」 「何故、神様がそう決めたの?」 そっと彼女は俺を抱き寄せる… あの日と変わらない優しい感覚… 「やっと逢えたな…とにかく俺は生きて来たよ、過去を作ってきた…色々有ったけど全部良しも悪しも過去さ…」 「じゃ、これからの君の時間はずっと一緒なの?」 「不服か?」 「私、ずっと待ってた…いつも君の事守ってたのよ…気付いてた?」 「あぁ…感謝してるよ。待たせたな」 「ばか…遅すぎるょ…」 「これは夢…かな?」 「なら、いい夢よ…頑張って来た君に神様からのプレゼントだから…ほんの少しだけでいいからって私がお願いしたのよ」 「そか…目覚めたらまた俺は現世に戻るのか…」 「いいからもう少し眠って…君はいつも私の膝で休んでた…」 「やっぱり夢か…」 「だからぁ…良い夢だって…私は君だけを…」 「なに…?」 「今も愛してるのよ…」 「俺もさ…」 「判ってるわよ…そんな事…」 「それだけ聞ければ充分さ…もう少しこのままで…」 「ずっとよ…私は君が好き…」 俺は彼女を抱き締める事なくまた眠りに落ちる… いつもの彼女の膝枕で… 巡り、巡りて今ここに… 俺はまだ微睡んでる… 覚めない夢を願って… なんて静かなんだろう… とても暖かい… それは陽だまりのせいなんかじゃない 貴女のぬくもりのせい… 俺だけが知ってて… 俺だけのもの… このまま………ずっと…               
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