第十四章

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ちらりと第二部隊隊長を見ると、視線はすぐに侵略者に移し、アーロットは両手を前に差し出すと、絵の構図を図るように、人差し指と親指で作った空間に円盤状の侵略者を捕らえる。 「人間にも力が見えるようにしとくからさ~、力が届いたら攻撃よろしく~!」 「了解した!」 アーロットが左右に腕を開くと、黒銀色の力が円盤状の侵略者の元へ一瞬で飛んで行くのが見えた。 第二部隊の面々は一斉に魔法による攻撃を仕掛ける。 そこへ待機していた面々もフォーリスから飛んでくる。 全部隊ではない。後何匹来るかも分からないのだ。第一弾として大白鳥第一、第二、有翼獅子第二部隊が投入される。 ちなみに大白鳥第四部隊と飛竜第一部隊は仕事中でフォーリスにはいない。 「エクリーン、大白鳥は大丈夫なのか?」 侵略者に向けて高温の光をぶつけていたエクリーンにゼーエンが聞く。 「ちょっとまだ頑丈ね! おっと!」 一つ目の侵略者が先端が尖ったロープのようなものを大白鳥第一部隊が固まる場所へ突いてきた。 掠りそうになり、エクリーンがひらりと大白鳥を操る。
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