夜は更ける

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針の様な月に刺されて一人ベットで目を覚ます。 蛍光灯に慣れた目は無理矢理月を見上げてみる。 ・・・月が綺麗だなと思ってみたり。 sentimentalな一人芝居 足元でスリッパの嗤(わら)い声 冷えた床とじゃれ会いながら ・・・貴方らしくないね? ・・・何を気取って月見なのさ? 別に。別に。 ただ少し、月を愛でたくなっただけ。 愛でるにしても、詩吟の才は、無に近く。 ・・・やってらんないね。やってらんないね。 カーテンさえもが異議有りげ。 浮かぶ言葉は全て戯言。 いつまでも脳裏は白紙のまま。
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