龍人

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ココは王都ランバルウスより西にある国境都市ベンル。 「貴様~ァッ!!!!ワシを愚弄する気かッ」。「だから、さっきから言ってんだろうが!!!、ココの国は沼沢地が無数に在るから、あんたの馬じゃあ街道筋を走り周るのがやっとだって!」。と、傭兵集隊所の前で言い争ってる二人の男。 片方はステンシルバーの兜を被り、重厚な鎧を身に付けた巨躯な男。かたや、プラチナブロンドの短髪にジーンズに革製のジャケットのみを着込んだ美目麗しい若い男。まあ、一応この物語の主人公【コズマ・サービャス】であります。 「貴様が傭兵だとうぅ~ぉ?、とてもそんなナリでは戦えそうにもないと思うがのぅ」。「あぁ、俺は基本は体術なもんで、オッサンみたいなそんな暑苦しいのは着な・い・の!」。顔のすぐ前でバカにするように説明する。「それに、そんな重そうなモン付けて戦場に出てみなよ、スグにヤチに足とられちまうぜ」。「それと、ココの戦場は時折魔獣どもが半死半生の連中目当てに集まってくるみたいだしな。見て見ろよ、ここらへんの沼沢地に出没する魔獣のランキング表だ!」。さっき、受付でもらった許可証と紙キレ一枚。 「あちゃー、こいつはヤバいヤツばかりだぜ!、フラッシュ・テンペストとアイアン・ブロッグ。それと、グリード・スケーターの青色までいやがる…。オッサンみたいなのは今回の戦地はハズしな。ちょっと北に上がったコントン地方ならあんたの馬も存分に活躍出来っからな!。」
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