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忘れない
いつもと変わらない朝がやってくる
おれの気持ちはあの日から止まったままなのに
お前は今なにしてんだろ
今はなに想いながらあの赤い口紅塗ってんだろ
そこにおれいなんだよな
何度も戻ってこいを口にしても
おまえは背をむけたままだったよな
そしていつしかその時間が止まったまま
お互い目を合わせることすらなくなってた
もう振り返ることのないおれらに
未来なんてあんのか
でもおれは忘れない
お前がいた朝も
お前がつけてたあの赤い口紅も
そして夢の中でいいからまた逢えないか
だからさよならより
またな
その一言が今のおれの全て
いつかまた逢えるその日まで
お前を忘れない
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