play④歩き出す者、送る者

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そのまま暫くするとドアが勢いよく開き、中から寝癖のひどい頭で男…ワッフルが飛び出してきた。   「なんだ!?敵襲か!?」   「あはは~!ワッフル君おおげさ~!」   そんなワッフルの目の前には自分を指さして笑うリスティルと、「おはようございます」と多少ハモりつつ微笑むティナとリンダ。     「お・ま・え・の・仕業か…」   安らかな眠りを邪魔されて怒り心頭のワッフル。   リスティルに渾身のでこピンを一発お見舞いする。     「む~!ワッフル君が起きないのが悪いんじゃん!」   おでこを右手でおさえつつ、リスティルが反論する。     先程の衝撃音の正体は、魔法。   ごくごく弱い威力の突風をワッフルにぶつけ、叩き起こしたのである。     「起こし方ってもんがあるだろうが!」   「ゼオ様、朝食でございます。」   「おう。ありがとな。 っておいっ!勝手に入るな!」   抗議を続けるワッフルに、リンダがトレーに乗せた朝食を見せる。   その隙にリスティルと、再び手を繋いだティナは部屋へと入っていった。     …今日、ワッフルとティナが城に住み初めて丁度一週間が経つ。
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