play④歩き出す者、送る者

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襲撃(?)からしばらく後。   寝癖を直し、テーブルで朝食を摂るワッフル。   後方ではカチャカチャと小さく音を立てながら、リンダが荒れたベッド回りを片付けている。     荒らした張本人はと言うと、ワッフルの隣りの席でモーニングティーを啜りながら落ち着き払っている。   そんなリスティルの向かいにはティナが座っていた。     「…リンダさん、すごく美味しいです。」   「でしょ!?やっぱリンダの淹れたお茶は最高だよね~!」     そんな二人の平和的な会話は見ているだけでも癒される。   (…じゃねぇ。ちょっとまて。)   「なぁ、ここ俺の部屋なんだが。」   何ちゃっかり落ち着いてくれてるんだと文句を垂れるワッフル。     「だって朝のお散歩、疲れたから休憩したいもん~」   さも当然のように言うリスティル。   だったら別のとこで休めと。 つか朝の散歩とかどんだけ健康的なんだと。   そう思い、顔をしかめるワッフル。     そんな様子を見て、ティナは手に持ったお茶を置く。   「ごめんなさい、お邪魔してしまって…。 リィスさんも、あまりご迷惑をおかけしては…」   「いや、いいんだが。」   すかさずフォローのワッフル。 つか、この子に謝られたら何でも許せるよね! と言わんばかりである。     「そそ、いいのいいの♪」   リスティルもお茶を置くと、ワッフルが食べていた朝食のデザートである果物をヒョイとひとつ取り、口に運ぶ。     てめぇコノ野郎。 それ俺が楽しみにとっといたヤツじゃねぇか。   ワッフルの恨みの籠った視線が飛ばされた。   でも口には出さない。 だって大人気ないもん。
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