音で世界を"視る"盲目少年

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3歳のとき、ベンは初めて点字を教わり、同時に反響定位の技術を一人で学び始めた。 彼は自分の側にあるものを投げて落とし、物を探すという行動を始めたのだ。 そしてそれを可能にしたベンの聴覚は、確かにズバ抜けたものだったという。 ベンの言語教師、カリ・クラヴァルホ氏は次のように語る。 「あるとき、彼の机の上からCDが落ちたんです。 私がそれを拾おうとすると、彼は"大丈夫、自分で拾うよ"と言うわけです。 彼はまっすぐそのCDに向かって行きました。 探すというわけではなく、彼はどこに何が落ちたかを正確に聞き分けていたんです。」
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