音で世界を"視る"盲目少年

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6歳になったとき、ベンは外を歩くのに杖(彼はスティックと呼ぶ)を使うことをやめた。 「学校に行って、スティックなんか持っているのは僕だけでした。 そんなのを見た他の子供が、真っ先に何をすると思いますか? 二つに折られちゃうんです。 すると僕は、自分がどこにいるかも分からない。 こんなことはうんざりでした。」 そう語るベンは、時にその能力を生かして、人を助けることさえあるのだという。
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