幼なじみ

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PPP~ けたたましく鳴るアラーム音、しかし俺はそれで目覚めるほど優秀な人間ではない、なにぶん月曜日だただでさえ朝が弱いのに月曜日と来れば身も心もだらけきったままである。 しっかりとアラーム音を消して暖かい布団に潜る季節は春… まだ寒い日がポツポツとある4月だ ピンポーン インターホンが鳴るが気にしない、どおせ“アイツ”なんだから ガチャリと鍵の開く音がしてドスドスと入ってくる…正直起きねば、と思ったが体が眠いと訴えかけてきている…睡眠欲の勝ちである結局は“奴”が来るのをおめおめベッドで待っていただけである 「ほら!起きなさい!」 そう言って布団をはがされる、暖かい温もりは一瞬で覚めた…変わりに清々しい程の冷気が入ってきた、非常に目が覚める… “奴” それは俺の幼なじみ 〔天野恵〕の事である “俺”は千葉から東京の高校に通う為に一人暮らしをしている高校2年だ “俺” の名は〔豊橋大地〕 恵とは古い付き合いだ小学校から中学、高校まで一緒である、いわゆる腐れ縁に近い、何気に姉御肌の恵は俺が朝弱い事を小さいときから知っているのでマンションの部屋が隣同士と言うこともあり 朝起こしに来ているのだ しかし寒いな… 「うわ…前来たまま…少しは掃除しなさいよ」 台所を見てそう言われた しかしそれは一昨日来た母親にも言われた台詞である、 仕方ないだろ時間ねぇんだから、と母親にも言った台詞を言いつつ顔を洗い制服に着替える それを見て台所詮索を止めた恵は早く!!と俺を急かす。まったりと行きましょうよ… しかしそんな事言っていられない 俺の一人暮らししているマンションは学校から徒歩15分の場所にある、学校が始まるのは8:20…今の時刻はというと… 8:10分俺がさっきベッドから出るのを渋った為に起きた惨事だった、準備が整い部屋を出るとき茶化して。 「行ってきますのキスは?」 あぁ、あれがいけなかった…左頬が痛い、付き合ってるんだからキスくらい…とは思ったがヤッパリ自分がふざけすぎていた自重しよう しかし痛さでお目めパッチリだ!うん!!良い朝だ!! 恵の頬も心なしか赤い気がする そんなこんなで学校へ向けて走り出した二人だった。
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