客の無い薬局

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      「………あれぇ?」     昨日のチラシ片手に、どこぞの芸能人の変装よろしくサングラスをかけてやって来た冬椰。     「今日…オープンの店か??」     冬椰の目の前にゎ、確かに最近建てられたばかりであろう、真新しい薬局。 しかし本日開店の店のわりには、客が一人もいない。周りを見ても、住宅街なのに、散歩人すら見当たらず、あまりにも静か。     「…皆花粉症で  寝てんのかな。」     有り得ないだろうが、そう言って自分を納得させ、とりあえず冬椰は店へと入って行った。       チリン…       「…失礼しま~す…」       入ってみると、至って普通の店内だった。     「…えーと花粉症コーナーは…」 ?「いらっしゃいませ~」 「わぁおっ!!??」
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