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由衣の靴を救出してから
昼ごはんを一緒にたべることになった
ドタキャンして
ダチにはかなり怒られたが
俺は由衣に惹かれたんだ
由衣は 不思議な性格の女だった
今までツルんできた女たちとはドコか違ってた
強気で騒がしいと思えば
志雄らしく
ゆったり喋るし
―ウチなぁ―
とか言いよるわりには
そなんさわがしないし
まったり喋るわりには
方言は関西チックだったり
ぬけてるような
しっかりしてるような…
なかなか掴めんヤツやった
一回の食事だけで終わるのはオシイ
ってか 俺…
由衣に一目惚れしたんか?
そう思わざる終えんかった
俺
今までいろんな女と付き合ってきたが
俺から告るって初めてかもな…
しかも
その初めてが
こんなに早いとは…
『俺…なんかアンタに惚れたらしい』
そう 口にしたのは
出逢った日
一緒にご飯したあとだった
我ながら早すぎると思いつつ
口が動いていた
「え?ウチんこと??…」
コクンと頷くと
由衣は オドオドし始めた
あぁ 言わんかったらよかったかなぁ?
そう思いかけたとき
「ウチなんかでよければ…」
俺
正直 自分の耳をうだがったよ
俺等には一般の時間感覚はあわんのかな?
早く付き合いだして
そして…
今は…
由衣…
俺等 あの時は幸せいっぱいやったなぁ?
そんなことゆうたら
『今でもやんけ~』
って由衣は笑うんやろなぁ?
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