奈落の果て光差すこともなく

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(…椿様に守っていただいたとはいえ… あんな高い所から堕ちたんだもの… きっと川に落ちたんだ… 着物も濡れてるし…) ――鈴音はそっと耳を澄ませました ――…サラサラ (…水音が聞こえる ) 鈴音は水の方に向かって歩きました ――…コツ…ン 足先に空間がある感覚が伝わりました (…!) (――足元がない…ここかな) 鈴音はゆっくりとしゃがみ手を伸ばしました ―パシャ… (…!冷たい…やっぱり川に落ちたんだわ) 鈴音は川の流れていく方へ再び歩きはじめました (山の頂上から堕ちたんだもの… 川の流れに沿えばきっと人里につけるはず …椿様を助けなきゃ)
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