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「ジリリリリリ…!」目覚ましがなる。
今日もいつもと変わらない朝だ。ただ僕の気持ちだけは違っていた。(山本 詩織)あの子と出会ってから彼女の事ばかり考えている。
「さぁ、仕事に行くとするか」
と気持ちを切り替えて会社に向かう。
「おはようごさいます。」
「おう周防、おはようさん。今日は最悪の日だよ。」と広瀬は浮かない顔で言う。
「どうかしたんですか?もしかして奥さんとケンカしたんですか?」
僕がちょっと皮肉って言うと
「違うよ!ばか!今日は山本酒店にいかなくちゃいけないんだよ!はぁ、いきたくねぇなぁ。」
「ぼ、僕行ってきますよ!」声が裏返ってしまった。
広瀬が不思議そうな顔で僕の事をみている。
「近くにちょっと用事があるからついでに行ってきますよ。」
苦し紛れの言い訳だ。
「そうか。じゃあ、頼んでいいか?」と広瀬が嬉しそうな顔で言った。
「喜んで!」
山本酒店で彼女を見てから一週間が経っていた。
(やった!また、彼女に会える!)と心の中でガッツポーズをする。
はやる気持ちを抑えて車に乗りこんだ。
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