◇それはある朝のこと

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    <うわっ、ほんとに音するんだ>   僕が喋ると母は呆れた顔で言った   <…当たり前でしょ  とりあえず、はやく来て> <あ、ハイ>     急ぎ足で僕が母の目の前へと向かうと、母は両手を腰につけ満面の怒り顔で僕に語りかけてくる   「今日は王様に呼ばれている  大切な日でしょう!?  寝坊なんかしちゃだめじゃない  の!」   僕ははーいと言いたい気持ちを抑えて、しっかりと一つ頷いた    
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