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城は広く、華やかな雰囲気に包まれている
僕には絶対無縁な世界と思っていたが、これからお世話になることも多そうだ
僕が王に見下ろされるポジションにつくと、タイミングを図って王が喋りはじめる
「よくぞ魔王を退治するため立ち
上がってくれた!
我らを魔王ガルデメンテより救
ってくれ!」
さすがプロと言った勢いのある声
王も兵士も町民Aも、皆仕事でセリフを言っているだけである
この王は、毎日武器屋の店主と将棋をやっている庶民派と聞いた
改めて思うと変な世界だ
その後も、思わずボタン連打したくなる長話を聞かされ、
「まず酒場で仲間を作るとよい」
僕は勇者としてのはじめての仕事を終えた
…こんな楽な癖に高給でいいのだろうか
とりあえず、早く酒場に向かい出発をしなければ
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