▽魔王の日常

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<…ってことを相談したいんだ> <………はあ> サリー、こと、水流のサリエルは俺の話を聞いて頭を抱えはじめた 無理もない 思い出せない予定に合わせて、8日間も、しかも忙しい時期に休もうというんだから <……それが、昨日午後19時42  分に起きました出来事ですか> サリーは、絵に描いたような真面目くんだ 高身長で尖った耳に、チャラそうな銀髪と、チャラそうなつり目と、紫色の肌 どう見ても女はべらかしていますという容姿なくせに、 女を見るくらいなら書類とお見合いする、お堅い男である <12日に、「夢に向かってキラ  リ☆ 憧れ職業特集」のインタ  ビュー、14日から22日までは  職場見学で埋まっています> <ハードだなあ…> <更に、…18日には体験魔王と  かいう企画を発表したでしょ  う? ガルさんの発案なのに  内容すら決まってないじゃな  いですかどうするんですか> サリーは、実質マネージャーのようなもので、仕事という仕事を一番頑張ってくれている 他の四天王の位置に、俺が数年前に入っていたギャルサーの仲間を入れちゃったがために、仕事が出来る奴がいないのだ いじられキャラでおどおどしたウリエル、ただバカなベリアル、ドジばかりのガブリエル 唯一古株のサリーの負担を思うと本当に申し訳ないが、処理班の目を逃れるためにもしょうがなかった <あーごっめん> <……私を過労死させないで下  さい…> 今度、美味しいお菓子買ってきてあげよ <でも、とりあえず結婚記念日  旅行だけでもなんとかしたい> <はあ…> 申し訳ないでたまらないながらに、俺だって必死なのも事実だった そして、頼れるのはサリーだけなのも、悔しいが事実だった
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