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あーちゃんと俺は、お馴染みの席へと二人で歩いていった
あえて小さめの席で、他の女の子や騒がしい客との関わりが無いような場所だ
他の女の子は罰ゲームのようなものだから、たくさんはべらかそうとは思わないんだ
<今日は仕事大変だったの?>
<平気さ どうして?>
あーちゃんは、俺のバッグを抱えながら言った
くうっ、たまらん
<なんか、あーね、ガルちゃん
大変な気がして、ついメール
しちゃったの>
あーちゃんには超能力でもあるのだろうかと度々思う
こんなことは何度もあった
俺が嫁に怒られたりと、大変な日に限って、あーちゃんはメールをくれる
やはり受けた恩恵にはお礼を返したいものだが、大体そんなときは、あーちゃんも欲しいものがある場合がほとんどだ
だから、お礼にも困らない
なんとタイミングがいい子なんだろう 惚れる
<実は、ちょっとね>
<どうかしたの?>
だからなのか、俺はあーちゃんに対しては、つい口が軽くなってしまう
<仕事で休めない時期に、恋人
の記念日が重なってね>
<そうなんだあ>
あーちゃんも心から心配してくれるから、普段の垢はここでごっそり落ちるのだ
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