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＜……殺す＞
しばらく沈黙していた嫁が、口を開いた
＜……みんな、殺しちゃえば＞
あ、ああああ
こう、こうなっちゃうか
こうなるよな
＜武器屋だもん
武器なら、たくさん――!!!＞
嫁が、一番えぐそうな武器を手に取った
恐ろしいまでの覇気をまとった嫁が、あーちゃんと俺の元に迫り来る
腰が抜けて、動けない
だが、あーちゃんは、笑顔だった
「スリーブ」
刹那、マイクを通した声が聞こえた
一瞬で眠りに堕ちて、身体を崩す嫁
って、ちょっと待てよ
"一般人に、イベントでも何でもなく魔法を使う"のは、かなり重大な禁止行為だ
＜あーちゃん！＞
＜なあに？＞
＜そんなことしたら、処理班に＞
俺の腕を掴んでいた力が、とたんに強まった
＜…あは、あはは、
あはははははは！！＞
天使のような笑顔が
見る影も無い
悪魔の表情に変わる
＜…あーちゃん？＞
＜はじめまして、魔王さん
"処理班執行部部長"のアリス、と申します＞
俺の日常が、ばらばらになる音が聞こえた
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