▽魔王の懺悔

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  その一瞬 あーちゃんの首元から、大音量でサイレンが響いた <!!> <…びっくりしたけど> 汗を滴らせながらも、余裕の表情が帰りだすあーちゃん <誰一人だって、権力には勝て  ない> サリーは急ぎ焦って、俺の手を取った <ガルさん> <あ…> 汗にまみれた手が、力強く俺を護ろうとする <逃げましょう  それしかない> 緊張で冷えきったサリーの手は、逃げるしかない。と物語っているかのようだった <待って> <無理です。ここに、何人の処  理班が押し寄せることか…!!> <でも> こんな緊迫した状況も、サリーも、初めて過ぎて <嫁は…> <人質とかじゃないです  危害だって無いでしょう> <サリー> サリーの手さえも、信じていいのかわからなくなっていた! <"処理班に危害を加えた"と  証拠で論覇される前に、  逃げるが勝ちです!!> 無心で、無心で走り続けた 俺、昨日まで、大変だったけど、幸せだったのか それが、一瞬で そしてその原因は、他ならぬ、俺 「―――あーははははは!!」 昨日まで求めていた笑い声が、 酷く汚れちまって、俺の耳に残っていた
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