▽魔王の戦い

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  <どう考えても、あれは、権力  を後ろ楯にした横暴です> 普段、厳しいと言えば厳しいサリーだが、優しさが滲み過ぎていて、怒っている姿を感じられるときはほとんど無かった しかし、今のサリーは間違いなく怒っている <それを示唆して、奴らの立場  を、崩すのです> <え、どうやって> 敵は、いわば絶対権力者 だから、抵抗も出来なかった <魔王城を離れる訳にも行かな  いんだぜ?> それも、処理班のせいで、だ サリーは、眉間に皺を寄せて言った <不可能に近いことは承知です> <なら> <それぞれの町の統制を執って  いるのは誰か、知ってますか> サリーの瞳は、一切ぶれない <……村長、町長、城主> <法律と、町の士気は別です> たぶん、当人である俺以上の覚悟がそこにあった <全ての町に、処理班の不祥事  を伝え、"処理班は悪"という  印象を、世界の意志にします> ぽかん、としてしまった 世界を変える この俺が? <あなたは、この世界における  魔王なのですから> この俺が
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