学校(天の襲撃・中編)

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-女子寮- 「い、いや…!」 「うっ…うう…!」 女子寮ではA組の女子が一塊になって中庭に追い詰められていた。 天使の数はざっと十人はいる… 「お前らに私怨はないが…上の命令なんでな、死んでもらう…」 六枚の翼を持つ天使はそう言って手をかざした。 人差し指に魔力が集まっていく… 「あ…ああ…」 女子生徒は全員、顔に恐怖を浮かべている。死が目前まで迫っているのだから当然だろう。 その中にいるローレンスも他の女子と同じ、恐怖の表情を浮かべている… 「(誰か助けて…!)」 「『天光』…!」 キィィィィン!ゴシャアァ! 天使の指から天光が放たれ、轟音が響いた。 だが女子生徒達には何も起こらなかった。 ローレンスは恐怖でつむっていた目を開けた… 「これが天光か… やっと間近で見られたな…」 「ソル…君…?」 他の女子生徒もソルを見て驚いている。 「オレの天光を…何者だ…?」 天使がそう聞くとソルは学校の制服を脱ぎすて持ってきた服を着た… 「く、黒の軍服…!」 「ま、まさか…貴様は…!」 ローレンスと天使は驚愕の声をあげた。 すでに他の女子生徒も恐怖よりも驚きが勝っていた。 「聖界軍総指揮官聖王ランク剣士隊隊長ソル・ラ・フォルテア…覚えておけ天使ども…そして…終わりだ…」
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