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-聖都付近-
「殺し尽くせぇ!!」
「ひるむなぁ!!」
オォオオ!!
そこら中から金属音と魔法による爆音が絶えず聞こえてくる。
予定より早い襲撃に聖界軍の兵は戸惑ったが、すぐに立て直し戦力の点では均衡状態が続いている…
「【ケルベロス・牙】!」
「『白龍牙』!」
ソルの龍牙とケルベロスの最上級魔法が空の天使を数十人、地に落とした。
「どうした!おまえらの力はこんなもんじゃないだろう!?」
「そ、ソル聖王!」
「ソル様がきたぞぉ!!!」
おおおおおおぉ!!
ソルの登場に兵の士気が上がった。
「さすがは次期王…」
「ならねぇよ…」
-退魔都付近-
「ぐがぁあ!」
「ごばぁっ!」
飛んでいる天使達がどんどん息絶えていく…
それもそのはず…ここは三大都の中でも最強のコンビが揃っているのだから…
「つ、強すぎだろ…」
「あれが冥界最強の…」
ここの兵達からも驚いている…初めて見る圧倒的な力に…
「第一陣は終わりだな…」
「すぐに次が来ます…」
デスとイセリア…
この二人がいる以上、ここになんら問題はないようだ…
-剣都付近-
「う~ん…」
「どうしたの?ベル?」
二人は気絶している天使の山に座っていた…
「この人達の血、あんましおいしくない…」
「あ、そう…」
ミラは呆れた顔でため息をついた。
他の兵達は疲れなどないまま休憩していた。
「ほとんどあの二人がやっちゃったな…」
「まあいいんじゃないか?
かんぱーい…」
勇猛果敢といわれた剣都の兵のプライドはずたずたにされていた。
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