四輪駆動-4.22

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  大気の触れ合う音。 夜中にはなぜか重苦しい。 明け方にはきっと優しいから不思議。 放り出した体をいつ迎えに行こうかしら。 音波を感じ取りながら踵を上げ損ねてる。   時間は思った以上に進んでいて、あとどれくらい残ってるのかわからない。 私ができること、できたのにしなかったことを考える。 高い塀の内側で、世界がそれでも動くのを見ていた数年間は何だったの? 私は何を否定して、何を許せば救われるの? 音は常に思考を攻め、過去を責める。   呼吸の仕方は笑い飛ばしたくなるほど簡単なんだ。 それなのに上手く息ができないのはどうしてなのかな。 いつだって私は泳げないまま。
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