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大気の触れ合う音。
夜中にはなぜか重苦しい。
明け方にはきっと優しいから不思議。
放り出した体をいつ迎えに行こうかしら。
音波を感じ取りながら踵を上げ損ねてる。
時間は思った以上に進んでいて、あとどれくらい残ってるのかわからない。
私ができること、できたのにしなかったことを考える。
高い塀の内側で、世界がそれでも動くのを見ていた数年間は何だったの?
私は何を否定して、何を許せば救われるの?
音は常に思考を攻め、過去を責める。
呼吸の仕方は笑い飛ばしたくなるほど簡単なんだ。
それなのに上手く息ができないのはどうしてなのかな。
いつだって私は泳げないまま。
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