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全部が消えた後に残ったこの感情を、今はただ持て余している。
叫ぶことが楽だったと今さら気付くなんてね。もちろん違う意味でのことで。
それよりも世界はずっと悪戯なんだよと、本当にいたずらに。
依存の自覚と加護の実感は常に抱いてきたし、この不均衡を笑い飛ばすのだってわけないはず。
だからまだ白いマットは遠いんだなあって思う。
今現在海底を漂ってる自分と、空の上からそれを大事そうに抱えてる自分がいるような。
透けそうで透けないこの位置がひどく愛おしい。
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