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「……は、い…?ん…?何て?子供?いや、それは全く問題ないわ…それよりもその後!その後が問題!何歳って言った?」
愛歌は自分の耳がおかしくなったのかと思いもう一度聞いた。
しかし返ってくる答えは同じ「中学3年の子供がいる」だった。
愛歌は眉をしかめもう一度聞くが返ってくる答えはやはり一緒でそれをあと3回繰り返した。
いい加減飽きたのか愛歌はキリマンジェロを一気に飲み干し浩介を一瞥した。
「どうして今まで黙っていたの?」
「話してしまうことでキミが離れてしまうのが…怖かったんだ。」
「確かにそうね、正直引いた。そのトシで中学3年の子がいるなんて――」
最悪の言葉を聞かされることを覚悟して浩介は息を飲み気持穴という穴を閉めた。
「私がそんなこと思うわけ、ないじゃない。」
恐る恐る見た彼女は――今まで見たことないくらいに優しく微笑んでいた。
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