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あれは寒い冬の訪れる少し前…
本当に些細なキッカケが…
友達だった私とあなたを恋へと走らせた
いつもの様に他愛も無いメールのやり取り
【マヂで暇やわぁ~】
【そうなん?DVDでも見たら?】
【俺って寂し~】
【寂しぃなら電話でもしようか?笑っ】
そんなやり取りをしていると…
♪~♪~♪~♪~
電話が鳴る
=着信・航汰=
『やほっ 暇人航汰 笑っ』
『お互い様やろ~マヂで暇やわぁ』
『する事なぃの?メールでも言ったけど、DVDでも見たら?』
『優希冷てなぁ~今からドライブ行こうよ!』
『えぇ~じゃあ少しだけならね~』
何気無い会話だった
いつもと違うと言えば
今が夜って事だった
昼間にしか遊んだ事が無い私達
意識すらした事の無い友達関係
だけど夜は人の心を
誘惑してしまぅ
他愛も無い会話から
少しずつ
距離が縮まる
夜の公園
車の中
触れ合った指先から
いつしか手を繋いで居た
私の頬にあなたの手が優しく触れた
うつ向いて居た顔を静かに上げると
そこには今まで見た事も無い
男の顔をしたあなたが居た…
戸惑いながらも触れ合った唇
優しいキスから
愛を確める様なキスへ…
長い長い夜になった
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