~記憶~

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そぅ…航汰には彼女が居た それは友達の頃から分かって居た事だった 理由があって彼女と別れられない事も 分かってた… だから二人で居る時は 一分一秒を大切にし愛し合っていたんだ… いつかは終わりが来るんだって分かって居たのに… 心のどこかで私を選んでくれる事を祈ってた なぜって?あなたから言われた幸せな言葉達を 信じて居たかったから… たとえその場だけの約束… 言葉だったとしても… それは叶わぬ夢となって消えた… 涙は溢れ落ちてゆく お互いが傷付かない様にと 物分かりの良い別れ方をした… 嫌いで別れた訳じゃない 好きで大好きで別れが来た 忘れられるはずがなぃ… いったいどれ位、泣き続けたんだろう… ねぇ 覚える? 私達がもし別れたらって話をした時の事を… 『初めてこんなに誰かを愛したんだ、別れたとしても、きっと優希の事を追ってしまぅと思う』 そう言ってた航汰… 私も同じ… あなたといつも聴いてた曲 着信音に設定していた音楽 聴く度にこぼれ出す涙 だから封印したの 思い出逹と共に…
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