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「ここが幻想郷か……」
なぜかメイド服を着た少女が歩く……厳密に言うと、「メイド服っぽい軽い鎧を着た少女」である。
「何ていうか、木ばっか……」
あたり一面に木が広がり、下にはたくさんのキノコが生えたひじょーにじめじめした一帯。
薄暗い魔法の森を、ただ一人音も立てずに歩いてゆく。
「ゆかりんももうちょっと面倒みてくれてもいいのに」
とは言ったものの、彼女がそこまて手をかける筈もないのは承知している。
……めんどくさがりなわけだ。
それにしてもナレーションを堅苦しくやるのはかったるいので、砕けた文で行くよもう。
ナレーションも私っていうか私の内心的なものだし。
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