マリア

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マリアは存在することを、 許されなかった。 マリアは産む前に怖れただろう。 自分の全てを否定されるという、 確実な未来。 刻一刻と大きくなっていく腹部、 それは存在抹消へのカウントダウン。 日々募る絶望。 マリアの腹の中にあった希望の名は、 恐怖であった。
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