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「ぜえっ……ぜえっ……うっ、ごはっ!」
結論から言うと、俺はまたしても助かっていた。
手足もちゃんとついているし、明日の朝日も見れるだろう。
「次郎さん……でしたか? すいやせんでした。どうか堪忍して下せえ」
「もう……本当に良かったですよう……」
捕まったら確実に閻魔に逢うことになると悟った俺は、途中で未来の方へ向かって方向転換をした。
当然、男も追いかけてくるが、未来がすれ違い様に男に抱きついて止めてくれた。
それから暴走する男を宥め、事情を説明し、そして。
「それンしても、黒龍のドブ鼠共……ど汚ねえ真似しやがるっ」
「ほんとに……。次郎くんのおかげで助かりました」
「はあっ、はあっ……」
今に至っている。
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