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「そうですよね……。平凡な市民、しかも引きこもりの俺がでしゃばった所で、こればっかりはどうしようもないですか……」
「旦那、申し訳ございません……。さっ、お嬢が待っておりやす。中へ入って下さい」
飯塚さんはそう言って俺を家の中に促す。
「ですが……」
俺は願ったのだ。
未来の笑顔を。
それを嘘にはしたくなかった。
引きこもりだろうとなんだろうと譲れないものはある。
「ですが…それでも俺は未来を、お嬢さんを助けたいんです。今日出会ったばかりの俺ですが……何も役に立たないかもしれませんが、友達なんです。守りたい気持ちはあなた方と何も変わりません」
「旦那……」
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