2章 引きこもりと未来と大桜一家

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俺は一瞬並んでいる男達がメイド服を着ている姿を想像した。 …………っ怖ええ。 萌えーじゃねえよ。萎えーだよ。 ある意味その絵はものすごくシュールだった。 「おかえりなさいませっ、お嬢!」 彼らは一斉に頭を下げると、それぞれ口々未来をに出迎え始めた。 「お嬢っ、心配しておりやしたよっ」 「黒龍の糞共め! 怖かったでしょうお嬢……」 「お嬢、今から俺ぁ黒龍のアジトに行って奴ら皆殺しに……」 「お嬢、早く中へ入ってくだせえ。飯も炊けていますよ」 「お嬢、制服萌え~」 男達は未来をあっという間に取り囲んだ。 まるでアイドルの交流会ような歓迎ぶりだ。 っていうか、なんか1人明らかにおかしいこと言ってる奴がいたぞ!
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