2章 引きこもりと未来と大桜一家

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その男達1人1人に笑顔でただいまですと言いながら、次々と対応していく未来。 俺は完全に蚊帳の外のようだったが、ある意味それはありがたかった。 彼女を次から次へと労っていた男達だが、突然ピタッと動きを止め、入ってきたばかりの時のように壁際に整列して押し黙った。 その時、左右にまっぷたつに割れた人垣の中央を、まるでモーゼのように悠々と歩いてくる人物が見えた。 「あ、お父さんっ!」
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