2章 引きこもりと未来と大桜一家

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夕闇の中を俺は歩いている。 「はぁ……」 精神的にも肉体的にも相当疲れていることは確か。 それは血相を変えて追いかけてくるヤクザを振り切り、女の子を救出するという、普通に生きている限りまずお目にかかれない、というかお目にかかりたくない事態に遭遇した結果である。 外に出るのは一年ぶり。 外を歩くということも、もちろん一年ぶり。 きっと外の世界では俺は長く活動できない身体になってしまったんだろう。 でも、ウルトラマンの地球での活動限界は3分間だから、 それには勝ったのかな。 そんな俺は引きこもり。
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