2章 引きこもりと未来と大桜一家

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「はぁ……」 「次郎くん、そんなに落ち込まないで下さいよう……」 そんなボロ雑巾のようになっている俺をさっきから慰めてくれている女の子。 「また買い直せばいいじゃないですか、お金なら私払いますから……」 俺が命がけで助けた少女、 ……形容じゃないぞ? 文字通り命がけって意味なんだからな。 未来はそう俺に優しく言ってくれている。 「財布も落としたんだ……」 「……えーとですね」 俺は自分が買い物袋を持っていないことに気付き、1人公園までの道を引き返してきた。
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