2章 引きこもりと未来と大桜一家

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「あー……それはっ、だな。なんというか、ほら、お前ん家にも迷惑かかるし……俺は大丈夫だから」 「迷惑なんてとんでもないっ! 恩を受けたらきちんと返せ、それが人情だ。ってお父さんも言ってますし」 人情か。いい言葉だな。 問題はそれを言ってる人にあるんだが。 「それに、みんな面白くて良い人なんですよ。お父さんは優しいですし、きっと次郎くんのことだって気に入るに決まってます、私が気に入った人なんだから……」 今何気なく凄いこと言われた気がしたが、あいにくと今の俺はそれ所では無かった。 「うーん……いや、でもなあ……」
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