2章 引きこもりと未来と大桜一家

8/73

44011人が本棚に入れています
本棚に追加
/1398ページ
「あの……次郎くん?」 「お、おう、どうした?」 「大丈夫ですか? なんだか考え込んでるみたいですけど……」 「い、いやいや! 別にそんなことは無いぞ!」 「……。やっぱり嫌……。ですよね、うん、大丈夫です」 未来は俺の表情から考えを読み取ったかのように、悲しそうに俯いてしまう。 「ばかっ、違うって。その……そう! 腹減ったんだよ! 実は今日1日何も食って無くてさ!』 「……本当ですか? 無理してませんか?』 「ったりめーだ! もう早く行きたくてワクワクしてんだぜ!」 「あははっ、そうなんですか。だったら私料理頑張っちゃいますねっ」 「おう!頼んだぜ、未来っ!」 「はいっ」 俺達は笑った。
/1398ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44011人が本棚に入れています
本棚に追加