2章 引きこもりと未来と大桜一家

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「知らない男の人達がいきなり目の前に立って、桜井大極の娘か? って訊いてきたんです。桜井大極はお父さんの名前ですね。それで私びっくりしたんですけど、そうですが、って答えちゃったんです。そしたらいきなり手を掴まれて……」 その時の恐怖を思い出したのだろう。未来は少し震えているようだった。 俺は無意識のうちに手を伸ばし、未来の頭を撫でていた。 「あはは……ありがとうございます。それで怖くて手を払ってそのまま逃げて、次郎くんと会ったわけです」
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