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松平「土方よ」
土方「は、はい」
松平「そなたよい小姓をもったな。羨ましいわ」
土方「いえいえそんな;」
松平「桜井よ、浚に精進するがよい」
飛鳥「はい」
飛鳥は笑顔で松平に返事をすると立ち上がり、土方の隣に座る。
その座る一瞬の間、飛鳥は土方に向かってみんなに見えないよう黒い笑顔を向けた。
そしてさっきのように目で言葉を伝えた。
飛鳥『よかったですねぇ、土方副長+゚あたしのおかげですからね』
土方『この野郎ぉぉぉ~!』
松平「それでなんだが」
松平はどこから取り出したのか、大きな風呂敷を出してきた。
風呂敷には何か包んでいるようで、デコボコしている。
壷か何かか?
正直に思う飛鳥。
それよりこんなデコボコした壷なんてないだろう。
すると松平はその風呂敷を開いた。
飛鳥「これは;」
松平「新撰組に池田屋の一件の褒賞金だ。受け取ってくれ」
そう。
風呂敷からでてきたのは大量の小判だったのだ。
数百枚はあるだろう。
その小判に誰もが言葉を失う。
こんなにあれば…。
飛鳥「一日に何回も餡蜜食べ放題」
土方「違うから!誰もお前ぇにじゃないから!」
沖田「でもこんなに…」
山南「ねぇ…」
近藤「松平様…」
松平「何だ?」
近藤「これ、全部いりません♪」
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