6047人が本棚に入れています
本棚に追加
飛鳥「まったく!とにかく起きてください」
土方「まだ朝早いじゃねぇか」
飛鳥「何いってんですか?」
飛鳥はそういうと煙たい土方の部屋の窓を全て開いた。
すると外に部屋に篭った煙が逃げていく。
煙と入れ代わりに外から心地いい爽やかな風と朝の日差しが入り込んでくる。
その風に紅い紐で一つにまとめた飛鳥の長い黒髪がさらっと流れた。
飛鳥「今日松平様が屯所に来るっていってたじゃないですか」
土方「マジか?」
飛鳥「マジだ」
土方の動きが一瞬止まった。
と思えば布団から飛び出すとあわてふためき出した。
今の土方の格好は寝着一枚で胸元が開いており、長い髪は無造作にボサボサで。
元々色気ある綺麗な顔をしている土方。
今の状態の土方を見れば、街の女性は顔を赤らめるだろう。
だが飛鳥は今の土方を見て顔を赤らめるどころか呆れてため息をついている。
飛鳥「さっさと服着替えてくださいね。
髪もきちんと梳いて。顔も洗えよ+゚」
土方「つくづく腹立つなぁ!分かってっからよ!」
飛鳥「ちょっ、何してんですか!」
次はいきなり飛鳥が慌てだした。
段々顔が紅潮していく飛鳥。
それをみて土方はニヤリと妖しく笑った。
最初のコメントを投稿しよう!